コツコツで構いません!!

 先週の日経平均株価は10580円に乗せた後、木曜日に10437円に戻され、翌金曜日には10274円と昨年末の水準まで更に押し戻されました。株価を見ながら売却したというよりも、予定していた売却を済ましておくことを優先したかのように、バサッ、バサッという音が聞こえそうな下げでした。これに対して、安いところがあれば買いたいと待っていた投資家も多くあり、金曜日の東証1部売買代金は久々に1兆9000億円まで増加しました。

 昨年11月以降、日本株相場は堅調な上昇が続いていたので、利益確定に踏み切ったところがあっても自然な流れです。上昇基調の中の利益確定であれば、その基調に変わりがないことを確認すれば、いずれ投資家として戻ってきます。今回の売り方は日本株を万遍なく売ったような全面安となりましたが、個別銘柄を眺めると、「この銘柄がここまで売られる必要はないのでは・・・」というものも目につき、こういう銘柄の割安が散りばめられた状態は物色する動きを誘いやすく、この水準から大きな深押しする可能性は余りないと思います。投資余力がある人にとってはチャンスだと思います。
 結局これまでの為替相場も、大きく円安に振れる相場はすぐには期待できませんが、「あーっ」と頭を抱えるような円高になったときは外貨資産を増やすチャンスの繰り返しになっていました。
現在を割高だと警戒する人はもちろん慎重なスタンスで良いと思いますが、「半年、1年先を考えたら、現在は割安な水準かも・・・」と考える人は目先の値動きの上下に惑わされず、「目先は報われなくて当たり前」とコツコツで構いません。「ここぞ」という良いタイミングを狙う気持ちを大事にして欲しいと思います。