そういう選択もあったのか、輿石幹事長!?

 何でも反対。「俺だったらこうする」とは言わず、「俺だったらしない」と決まったことをかき乱すだけの繰り返し。「おまえがその立場だったら、本当にやりきれるのか?」と首をかしげる軽薄発言の連発。大連立の前に、「まず党の中をまとめてから案を持ってこい」と言われて、「仰る通り・・・」うなずく民主党執行部。
 そんな状況を引きずって、誰が代表、総理大臣になっても変わるはずがないという下馬評でした。この次は民主党自体の存在がなくなる「ラースト民主党政権」でした。普通、当たり前の党首交代では失敗が見えている交代でした。
 民主党のネックは党内がまとまらないこと。参院での存在感のなさ。身内が足を引っ張る戦いが有利に運ぶわけがありません。政治に門外漢の私ですが、野田新総理は一か八かの勝負、場合によっては民主党が消える覚悟のカードを切ったように思いました。
 「だったらおまえまとめてみろよ政権」。執行部のやり方、政府のやり方に、いちいち不満なら、おまえが知恵を絞って、提案し、党内、野党を説得してみろよ。もし対応に、今までのような小沢色がどうのと言われるような、見え透いた小細工をしようものなら、今度こそ、速攻、民主党は世間から抹殺、つぶされるぞ。民主党をつぶしたのは小沢グループだと歴史に残ってしまうぞ・・・・
 そう突きつけた人事のような気がしました。バランスを欠く話が民主党で持ち上がった途端に、世間から「あー、やっぱり」と烙印を押されるでしょう。
それほど、バカじゃない。さすがの小沢グループも党内融和を意識せざるを得ないと野田新総理が仕掛けたのではと勘ぐってしまいました。危険な賭けです。党内融和が必要なのは、訴えている小沢グループではなく、小沢代表に隠れた小沢グループのひとりひとりなのではないでしょうか。
 そういう意味では、輿石幹事長は気の毒なぐらいの重責ですね。危機感を持って、党の結論を導き、実行を促してもらいたいと期待します。政治家がよく口にする「死ぬ覚悟」を見せてください。
 相場は連日、外人売りが続いています。参加者も増えません。ジリ貧です。こういう場面では、個人の努力や企業の努力でどうなるものでもないと私は思います。したがって、注目するのは政治の意志です。転換期が近いことを信じて、潮目が変わらないかと観察する毎日です。
 株がダメだから、投資信託、投資信託もダメだからFX、FXもダメだから外国債券と、目先良さそうなものに飛びつき、品揃えを増やすだけ。「なんでもありますよ」と並べるだけで、「何が良いのか。どこがいいのか。どんなふうに利用したらいいのか」を案内できる専門の係員が売り場に見当たらない。それで投資家の裾野が広がるわけがありません。誰がそんなところを頼りますか?
最悪なのは、「すいません。あのサービスは儲からないのでやめました」とサービスの食い散らかしを行い、投資家をひとり置き去りにしてしまうことです。
 どんな人の投資目的を叶えるために、品揃えを増やしたのか。売る商品ありきではなく、ニーズのある投資家の顔をイメージした商品戦略があるのかが非常に疑問です。