ある意味、「安倍新総裁誕生で良かったのかな」と私は思いました。第一回目投票でダントツに票を集めた石破氏が敗れたことで、「やっぱり、自民党は石破さんの元で変わる政治を選ぶほどの決心、覚悟のない政党で、昔のままを懐かしがっている人の集まりなんだなあ」や「また安倍氏はお友達で人事を固めて、適材適所の人事に徹することはできないのでは」という疑う見方に対して、安倍総裁が野党党首の立場でどのような対応、働きをしていくのかとじっくり観察する機会を国民が持てたからです。
死に体の野田政権はもはや野党自民党の意見を丸呑みしてでも政治を前に進めるしかありません。「安倍自民党が何を考え、行動するか」に政治の行方が決まります。
「早く安倍政権の誕生が見たい」と国民から期待されるほどの働きを期待したいと思います。何度も、我々は裏切られてきましたが、我々に決定権がない以上、期待するしかありません。ここで自民党にがっかりさせられたら、民主党ともども次はありません。
中国の景気も怪しく、以前のような体力に余裕はなくなっており、現状を放置することは新政権誕生を前に大きなマイナスの船出を行うことになりかねない厳しい状況にあると思います。互いの国民の間でも、「この件を引きずって、にらみあっても共倒れになるだけ」と感じている人の数は増えているはずで、いったんの収束を計るための大人の解決を話し合うムードが出始めているのが、少しだけの救いです。
