今年は、焦らず、気張らず、余力を残した省エネ投資を例年以上に意識して取り組んだほうがいいと思います。くれぐれも「やってみなけりゃわからない」という運に任せた投資で身を削らないようにしましょう。
本日、日経新聞の電子版で、「2年目安倍相場、NISA・・・投資初心者はこう動け」で今年の展望を述べさせてもらいました。私は株式相場の伸び代はそれほどなく、しかも、儲けることが難しい相場となり、腕に自信がある人でなければ、大きく儲けることよりも利益確定を早めに行うか、今後の新規投資は慎重に考え、うまく売り抜くことに神経を使ったほうがよいと考えています。
たこ揚げに例えれば、昨年は初心者でもどのタイミングで揚げ始めても思った以上にうまくたこが上がっていきましたが、今年の場合は、上空の風は地上では感じられないほど意外に強く、そして巻き始めています。今なら糸を巻けば、無事にたこを手元に呼び戻し、改めて揚げ始める機会があります。
しかし、ここで一番高いところで舞うたこを競って頑張り過ぎちゃうと、途中で糸が切れて大事なたこを失うことになりかねません。「大きく儲ける」「大きく取り返す」感覚に囚われて道を外すことは是非とも避けたいところです。今年は省エネ投資がお勧めです。
今年の為替と金利は注目です。日本人が円安を警戒する年になると思います。円安になってもいいように準備しましょう。株高・円安が進むほど、金利の先高期待が高まります。金利が上昇していいようにも準備が必要です。もう間もなくすると金利1%時代に入るでしょう。債券投資は金利が低いときよりも当然金利が高いときに投資したほうが良いに決まっています。外貨投資は円安が進行しているときよりも、円安が進行する前に始めるほうが良いに決まっています。
株式から株式への投資ばかりではなく、株式から債券、外貨資産への選択肢も是非頭に置いて検討して頂きたいと思います。よい年にしましょう。