日経平均株価が17,000円から大幅上昇する相場なら全く買いに関心なし!!

 日経平均株価は3日連続17,000円台で上昇し、「17,000円大台を固めて2万円大台を抜ける上昇相場がやってくる」的な話が増えてきました。

 

 日経平均の週足がゴールデン・クロスとなり、まもなく、ドル・円もゴールデン・クロスが予想されるそうです。

2012年11月のゴールデン・クロス。9,000円から16,300円まで12ヶ月かけて日経平均株価が上昇。

2014年7月のゴールデン・クロス。15,000円から20,900円まで12ヶ月かけて上昇。

そして、今回、2016年10月にゴールデンクロス。だから17,000円からスタートする上昇相場に期待がかかるという理屈なのですが・・・

 

 個人的には、ドル・円相場に関しては、年初のドル高予想が一転してドル安に向かったドルの弱気ムードは反転段階に入ったと考えていますが、①いまだ日銀の買い支えがないと上昇見込みを語れない日本株式相場は中国株式相場と同様に外人買いを呼び込める対象ではなくなったこと、②景気停滞の中での円安期待は売り上げに寄与せず、むしろ、食料品やエネルギーなど生活に密着した物価の上昇が意識されて株価の上昇要因として素直な反応を期待しにくいため、年末に向けて株価上昇を起こし利益確定を狙う投資家・投機家には良い材料ですが、来年2017年に向けたロングの上昇相場になるとは思えません。

 

 日経平均株価が17,000円から大幅上昇する相場なら全く買いに関心はなく、日本株を持っている人には早いクリスマスプレゼントとして売り上がりをお勧めします。