この土日の話題は、世界的な金融危機の今後についての話で持ちきりです。
「何で日本株がこんなに安いのか?」
「何で円の独歩高となっているのか?」
それらしく、理由付けがされコメントされていましたが、どうも私自身の中では「そうかなあ?」と疑問符が立ちますし、「本当にこの人、そう思っているのかなあ?」と顔をのぞき込んでしまいます。
特に円の独歩高の説明が「通貨円はドルやユーロなどと比べて安全だという消去法の選択の結果である」との解釈。「日本は金利の下げ余地がなく、下げ余地のあるユーロと比べて、相対的な金利の魅力がある」。そりゃそうだけど。ついこの間までは、「金利差を見た円安は続く。政治が安定しない国の通貨が強くなるはずがない」とコメントしていたはずの人が・・・。
通貨円の独歩高、米ドルの強含みは、通貨円、ドルが最弱通貨を争っていて、ユーロ・ポンドが輝き、新興国通貨が輝いていた時代の反動であり、行き過ぎた振り子はまたいずれ、また逆の立場に追いやられてしまう可能性が高い。最弱通貨を円と米ドルで争っていたときも、「何故円と米ドルが最弱通貨を争い、ユーロ・ポンドがこんなに強いのか」と疑問に思っていました。
今日本人として、日本の国としてやるべき事は、せっかく強くなった通貨円をどのように活かすかだと考えます。いずれ通貨円の価値が小さくなってしまう前に。