糸まで切らす強風で舞い上がったタコが、今急ななぎ状態になり舞い落ちる。不動産投信の中には安定した分配金を支払う原資であるはずの優良物件を、目先の分配金をひねり出すために売却するところあり。新たな飛躍を期待し開催された北京五輪の最中、上海株式は開幕2日で9%下落、昨年10月の最高値からは約6割下げる、つるべ落とし。7月の卸売物価は前年同月比10%上昇し、人民元上昇で輸出伸び鈍化で貿易黒字も前年同月比で9.6%減となった。
資源大食いの中国の勢いに衰えが見えれば、それを背景に買われてきた、資源・食料価格は背景を失うことになる。「上がるから買う、買うから上がる」で妥当価格を見失って上昇した資源・食料価格は、妥当価格を模索する。当然、今度は売られすぎもあり得る。
原油価格・金価格・通貨ユーロの下げはいつ止まり、ドル高はいつおさまる。
一方で、都内で割安になっている優良オフィスビルを物色する動きもあるようです。高値では我慢して様子を見て、割安になるのをじっと我慢したご褒美ですね。
落ちたタコを拾い、再度現在の風で無理せずタコ揚げを始めている人あり。「この辺で投資して大やけどはないだろう」と、割安を物色する気持ちを持つだけで楽しみになります。すぐに上がることを期待しなければ、現在の相場は投資家にとって悪い環境ではありません。
ところで、NECが原料高で6年ぶりパソコンの値上げを検討しているとのこと。ソニーも高級機種に期待をかけるとか。なんか、建築資材上昇、人件費上昇でマンション価格の引き上げに踏み切り、マンション需要を冷やしてしまった構図に似ていますね。今消費者は、価格にこだわっているのです。「低価格パソコンが注目されている」というムードを、どう受け止めているのでしょうか?
「価格を上げるぐらいなら、無駄な機能をそぎ落として、むしろ安くしてくれ」というのが一般的なニーズではないでしょうか?消費者のニーズが見えている決定とは思えません。
消費者は「良いものを安く」という目をより厳しく持っています。