一昨日世界同時株高、原油は96ドル100ドル目前、金はついに800ドル突破。為替は円の独歩安、特にオセアニア通貨は暴騰。豪ドルは10日足らずで8円円安、ニュージーランドドルは5円円安。FRBは政策金利を予想通り0.25%引き下げ、目先のインフレ懸念に目をつぶって景気悪化に配慮した。これを好感したペーパーマネーが乱舞したのは一昨日の話。
一転昨日のニューヨーク時間。スイス大手銀行クレディスイスの2200億円の資産評価損計上の発表やシティグループの投資判断が引き下げられたショックから、前日気持ちよく上げたニューヨーク株価は一転して364ドルの急落。オセアニア通貨は今週円安になった分を半日で戻す大きな円高となりました。
一昨日が晴天であれば昨日は雷雨。昨日のブログで、それがバブルと申し上げたところだが、本日の海外市場はどうなることか。ほんに疲れる相場になりました。
日本のマーケットで株式が上がろうが下がろうが、為替が円安に振れようが円高に振れようが、商品相場が上がろうが下がろうが、投資家が今後を予測する参考にならない状態が続いています。日本市場はマイナー市場、素通り市場。ロンドン、ニューヨーク市場に入ってからが本番。
「米ドルって今いくらだっけ?115円?」。「いつのこと言ってんだよ。今は110円(120円)だよ」と海外市場で水準が大きく変わって戻ってくるので、東京市場だけで考えていると相場の居所がピンと来ないという人がこれからますます増えそうです。