現在の相場は、理屈で動いている相場ではなく、感情で動かされている相場だと思います。
泣く子には勝てません。理屈で動いていない時に、あるべき論を語っても意味がないことです。
したがって、短期的な上げ下げを当てようと、相場をじっと見ていたら疲れます。「ここは割安だから買い」と思って買ったら「えっー、まだ売られるのか?」という水準になりますし、「ここはいいところだから売り」と思って売ったら、ピピッと勢いよく上昇したり。とにかく、何が起こるか分かりません。
現在投資を考えている人は総じて弱気。「買ったらまだ下がるかも知れない」。
そして現在投資している人はもっと弱気。「相場は終わったかも知れない。いつ買値に戻るやら。取り敢えず、大きな損をする前に損切りが鉄則。あー、だけど損して売る勇気も出ない。どうしよう」。
ここは、自分の投資しているもの、投資しようとするものが、本来市場が冷静になったら「どこまでの戻りが期待ができるのか?」を想定してみてください。
その時点で余り戻りが期待できないものであれば投資対象から外す。すでに保有しているのであれば、持っているだけで今後も不安になることが多いと思います。したがって、量を少なくするか外す。
戻りが期待できる対象であれば、自分が振り回されない投資金額の範囲内で、納得した価格で投資に取り組むことを決めることをお勧めします。投資をするか、しないか、で迷うことがストレスになっているのであれば、、将来に期待して投資に取り組むことを決めたらいかがでしょうか?
現在は感情で動いている相場であり、理屈以上に安い買い物ができる相場。買った時点よりも更に安く買える機会があることを前提に、今第1弾の投資をする勇気を持つか、今は買わないと様子を見る勇気を持つか。
中途半端な気持ちで相場を眺めていると辛いですよ。何度も申し上げますが、投資してすぐに報われることを期待する人には、相場に振り回されて、しばらく辛い時期が続くと思います。
「やっぱり下がったか。何でこんな水準で売る人がいるのだろうね」と、下げ相場を受け止められるスタンスでないと身が持ちません。