今、テレビ東京クロージングベルの生撮りを終えて帰ってきました。2008年の投資環境についてで時間をいただいたのですが、ご覧なっていただけた方、いかがでしょうか?
「あそこの説明をもっと丁寧にやりたかった」とか、「もっと話を短く切って、全体の時間に余裕を持たせれば、こんな話もできたのに」と、これまで悔やむこと、しきりでしたが、今回私は割り切りました。私が話した内容で、たった一人でもいいから、何かが伝わり、「そういうことか」と参考になればOKだ考えました。
本日のテーマは「現在の割安な為替水準と日本株の株価水準に注目」という内容で、たとえ為替が円安にならなくても、たとえ株価が買った時よりも上がらなくても、円高や値下がりしなければ投資妙味がある投資環境であることを確認した内容です。
たとえば為替。米ドルでいえば2007年は110円から124円台まで円安が進行したとき、「あの110円で米ドル投資しておけばよかった」とか、「115円で思い切って投資しておけばよかった」と悔やんだ人たくさんいます。しかし今その110円を割り込んでいるのに、「どこまで円高が進むのか」と外貨投資を必要だと思っている人が躊躇しています。外貨投資に為替リスクはつきものですから、もし外貨投資が必要だと考えている人にとっては、円安のときは慎重に、円高のときは興味を持って、前向きに考えるときであるはずです。しかし、多くの人は円高を待っていたにもかかわらず、円高局面をつらく受け止めています。人によっては残念ですが、外貨投資をあきらめようとしています。なぜ望んでいた円高、割安局面でくじけてしまうのでしょうか?
現在の為替水準で投資して、1年、2年後の為替水準をイメージしてください。現在の為替水準は円高進行を恐れて外貨投資ができないほど円安水準にあるのでしょうか?もし現在の為替水準で1年後、2年後を迎えることができれば3〜5%のリターンを確保できるわけです。もちろん円安になればハッピーな結果です。
東証一部銘柄の配当利回りは1.6%程度。10年国債利回りは1.5%程度で、配当利回りのほうが高い状態が続いています。配当利回りのほうが低いのが普通の状態です。なぜなら、株式投資は本来値上がり利益を追求するものであって、配当利回りで投資するものではないからです。「配当利回りはこの程度だけど値上がり益があるから・・・」と、投資するものです。
ところが現在は値上がり益を期待しなくても10年国債利回りよりも高い、異常事態です。
10年投資する覚悟であれば、10年国債に投資して年1.5%の利金を楽しむのと、たとえばキャノンのような業績が伸びていて増配を継続している株式に投資するのと、どちらを選びますか?
興味ある人はチャートをご覧ください。高値まで戻らなくても6000円ぐらいの戻りは期待できませんか。現在約5000円ですから、2割の値上がり益です。もしなかったとしても、確定ではありませんが、配当利回りは2%を超えています。この配当利回りを楽しんで、いずれ6000円ぐらいにならないかなあと、これまた楽しみにできる。10年国債に投資するよりも、楽しみじゃないですか。じゃあ、10年国債の利回り1.5%程度は割高な水準にあるのかというと、そうではありません。私は現在の日本経済で見れば、妥当な水準だと思います。
それぐらい、日本株の投資環境は割安だということだと私は考えています。
この水準から為替が円安になることも望まなくても、株価が上昇することを望まなくても、それでOKと思える外貨投資、日本株投資の現在の水準は割安だということを伝えたいと思いました。
伝わりましたでしょうか?ブログで補足させていただきました。