結果論からNISAの制度を否定する人から何を学べるのか??

昨日、日経平均株価が4451円下落し、本日は3217円上昇しました。
7月11日につけた高値42,426円から8月5日に付けた安値31,156円までの下落幅は11,270円。26%の下落率になりました。この間、ドルは1ドル162円から141円台に、ドル安・円高。米10年国債利回りは4.2%から3.6%まで低下しました。

私の知り合いの方であれば、この株価の下落やドル高・円安、米国債券の急低下の相場急変で適切な対応を取れたかどうかはわかりませんが、こういう事態がいつ発生してもおかしくないと想像はできていたと思います。

しかし、いざ、そういう時を迎えたときには、「こうなったらこうする」と考えていたことを実行できていた方は少なかったと思います。

したがって、投資のリスクを逃れることはできないので、「先が読めない、そろそろ高値だろう」という時は、利益確定などで一部を売却し、リスクの量を減らして、将来に備えるしかないのです。

これぐらい短期間に大きく値を下げると、値が上昇し戻ってくると売りたいと待っている投資家が多く、逆に値が下がったら買いたいと考えていた投資家はできるだけ安く買いたいと買いの様子を見る方増えるため、少しの売りで大きく下げ、少しの買いで大きく上げるなど値動きは非常に大きくなりますが、前の高値には遠く及ばず、多くの方が大きな含み損を抱える状態が相当長くなることを覚悟されたほうがよいと思います。

じゃ、今は様子を見ているしか手はないのでしょうか?
かつてもそうですが、今後も、人が投資に関心がなくなったときこそがチャンスであることに変わりはありません。

結果論でNISAの制度を否定する方から何を学べるのか??

NISAの投資成長枠は、こういうときこそ利用するときです。利益に対して非課税。
しかし、ここまで待って投資をするわけですから、「いくらなんでもこの水準は割安すぎる」と確信したときです。おそらく、あなたが安いと思って投資した時よりももっと安いときがその後あると思いますが、そんなことは忘れましょう。今以上に値上がりするときが来ると自分の直感を信じて投資をするだけの価値があるはずです。

NISAの積立投資枠は、これぞまさしく、今が大事です。積立投資は割安になった時の積立投資が大いに力を発揮するところです。資金に余裕のある方は積立額の増額を検討するべきときですよ。

「新NISAなんてやるもんじゃない」などと今言うか・・

結果論で新NISAという制度が悪いという方は本当に無責任だと私は思います。使い方が大事なんです。

最後に、私の大好きな米国国債は確かに金利は下がりましたが、いまだ魅力的な投資対象です。
米国国債への投資は、金利だけではなく、為替水準とのバランスです。
私は1ドル142円までの円高・ドル安を想定していました。今回で良いところまで届いたと思います。今後は徐々に円安・ドル高へとジリジリ戻っていく想定をしています。
ただし、米国国債の利回りは完全に低下基調に入りました。米国債投資への旬な時期はそろそろ終わりそうです。