体力があるうちは多少の無理でも効きますが、毎日毎日仕事で振り回され、心も体も疲れてくると、急にガタッと倒れたりします。最悪の場合は過労死です。最近市場に起きている事象を見ていると、市場にもかなりくたびれがきているように感じます。
ライブドアの粉飾決算も村上ファンドのインサイダー取引も、期待されている利益を上げるため、無理しなければ達成できないというプレッシャーが常に強くかかっていたのが要因として大きかったのではないでしょうか。いわんや、そこまでの体力がないところはもっと状況は深刻だと想像できます。
ここ最近だけでも、三井住友銀行の金融商品のごり押し販売、複数の証券会社の業務停止、新規公開株や外国為替証拠金取引の詐欺など。こうした不祥事が表面に出てき始めたのは、投資環境に実際悲鳴が上がっている表れとして受け止めた方がよいと思います。
古くでは、誠備グループの加藤あきら、投資ジャーナルの松本亨、光進グループの小谷光浩などの仕手集団の摘発が相場の節目になりました。現在の投資環境では、多くの人が利益を上げようと無理をして、焦りもがいているように私には思えるのですが、みなさんはいかがですか?