私は滅多に風邪を引くことがありません。そんな私が風邪気味かなと思うのは熱っぽくなったときです。私は実は低体温。通常時で35度台前半です。そしては体温検査魔でもあります。体温計を見るとつい計ってしまいます。
熱っぽくて体温を計り、36度後半の数字を見ると要警戒。体温計は常にお友達。37度を超えると寝込みます。学生時代に39度を経験したことがありますが、私の記憶では38度を超えたときの記憶はありません。それぐらい熱には弱く、37度を超えると気合いで直すという領域は超え、薬、医者先生、家族、あらゆる伝手、縁者の助けを求めます。それほど私は熱に弱く、熱があるとわかった途端、気になってしようがなく、具合が悪くなるのです。
米国の金利は、世界の金融・経済の体温ではないしょうか。本日のFOMCで米国の政策金利FFレートは0.25%引き上げられ、5.25%になるという見方が大勢ですが、私の感覚では5%が体温37度、5.25%が38度、5.5%が39度だと思っています。
5月に5%に引き上げられるのが確実になると、日米欧はもちろん、新興国も含めて、株式は暴落しました。連れて商品相場も同様です。一昨日は5.25%、場合によっては5.5%もあり得るという懸念から、NYダウは120ドル下げ、日経平均は一時350円も下がりました。そういう意味では、私ほどマーケットは熱に弱くはないでしょうが、米国の金利が世界の金融経済の体調を不安定にさせる水準に来ているということです。こういうときは激しい運動は避けて、体を休め、気分転換に散歩に出るぐらいに余裕を持ち、体調管理に努めた方がよいのではないでしょうか。
逆に言えば38度、39度の高熱がそんなに長く続くことはなく、いずれ平熱に戻るでしょう。米国金利の5.25%、5.5%は、長期投資で考えても、魅力的な水準だと私は考えています。