銀行の常識って変!!

 先日、現在募集中の変動金利型個人向け国債を案内した人から、「1.3%の金利って間違いじゃありませんか?」という問い合わせがありました。
 「おかしいなあ。変動金利型の個人向け国債の金利は確か1.1%だったはず。あー、この人は同じく募集中の固定型個人向け国債の1.3%のことを言っているんだな」とわかり、前回説明したのは半年ごとに金利が見直される変動金利型でそれは1.1%。5年間金利が固定されるものは1.3%で、もし5年固定型の金利でしたら、間違いではありませんよ」と答えました。
 「前川さん、違うんですよ。主人に1年で1.3%の利息が付くと言ったら、預金と違いすぎる。きっとおまえの勘違いだ。そんなに高いはずがない。5年で1.3%のことだから、ちゃんと確認しろと言われまして」。
 「奥さんの理解通り。年で1.3%です。確かに銀行の5年定期の利息は年0.3%程度だから、かなり差があります。国債の金利は市場で決まりますから、銀行の思い通りにはなりませんが、預金金利は銀行が決めます。銀行の常識ということでしょうか」
 「銀行の常識って変ですね。みんながそのことを知ったら銀行で定期する人はいなくなるんじゃないですか。集める気がないなら、提示しなければいいのに」
 これが先日実際あった会話です。金利を扱うプロとして、銀行の預金金利の横並びはそろそろやめたらいかがでしょうか。集める気がないような定期の金利を並べ、工夫もせず平気な顔をしているほど危機感がないわけではないと思いますが。当然このままでいいと考えてはいないでしょうね。まさかそんな・・・。