昨日は久々の円高となりましたが、外貨投資の問い合わせが最近、にわかに増えています。
1ドル=160円の水準から、だらだらと円高基調が長く続き、1ドル=80円で円高の底を打った95年当時とだぶります。80円から90円までの過程では、世の中は金融収縮から徐々に安心感が広がり始めて、破綻リスクが高いハイイールド債券の利回りが見直されて買われ、為替が90円台から100円をめざす円安過程にはいると為替リスクに安心感が広がって、今度は外貨投資への関心が高まり、それがまた円安進行を早める展開となりました。
ここのところ、円安進行のピッチが速かったため、円高への転換を心配する人もいれば、「あのときに外貨投資を始めておけば良かった」と投資機会を逃して後悔する人も多く、確実に為替市場の動向に関心を寄せる人が多くなっていることを膚で感じます。
企業の今期業績の想定為替レートは1ドル=95円、1ユーロ=125円。私は、ここから10〜15円幅の上下がある前提で外貨投資に取り組むつもりです。
「ここから5円の円高場面があったら・・・」、「ここから5円円安場面があったら・・・」、何か行動を起こすべきなのかを今のうちに考えておきます。
そして大事なことは、過去自分で投資した為替レート、売却した為替レートは忘れること。
「1ドル=107円で投資したんだ」、「底値近辺の80円で売却してしまった」という記憶は何の役にも立たず、かえって邪魔になります。その時とは投資環境が変わっているので、現在の水準を元に今後どうしていくのかを前向きに考えていきたいと思います。