新興国株式って、どこまで上がるの!!

 よく、こんな質問を受けます。私は上がるかも知れない、下がるかも知れないという、答えにならない答えを返すしかありません。「2008年の北京五輪後、2010年の上海万博後、中国株を含めて世界同時株暴落があるかも知れない」って言う人が多いけどどう?という質問も同様に多く受けます。私は同じように「あるかもしれない、ないかもしれない」という答えにならない答えを返します。
 正直言って、今の株価上昇はおかしいと言っても意味がありません。実際上がっているわけですし、そこには現実に新規投資する人がいて、売る人よりも買う人のほうが多いわけですから。
 ただ私なら買わない。自分で買ったところよりも高いところで売れる、たとえ損しても大損をすることはないという自信がある人は買ったらいいと思います。「5年先、10年先の投資を考えているから目先の下げは気にしない」という人がいます。それだったら何故、5年先、10年先を考えて、割安になる時期を待てないのか。私のスタンスはここにあります。今の相場の一か八かは勝てる方が1、負ける方が8ではないでしょうか。それぐらい、値上がり利益を確定させるのが難しい相場だと思いますし、1割の利益を出すために3割やられる覚悟が必要な分の悪い水準だと考えています。
 現在の中国株相場の水準は、以前日経平均株価が約4万円まで駆け上がる32000円前後の水準でしょうか。32000円までは高値感があり日本人のほとんどは慎重でしたが、その後32000円を抜けると株価は直に10万円時代と日本人は舞い上がり、外国人は「本当かあ?」と興醒めしながら利益確定を急ぎました。私には今の中国と当時の日本がだぶってしまいます。
 「新興国株式に投資したことがない奴が吠えてらあ」と言われるかも知れません。でも私は私。
「先は分からないけど、とりあえずやってみるか」と、安易に入れるほど今の水準は割安ですか?