2ヶ月前、日経平均株価が6月、7月の株価急落から16000円台に回復したときに、あれだけ「日本株式は強い。他の海外マーケットが下げても日本株は違う」と「買い、買い、買い」の強気見通しを立てていた人が最近では元気がない様子。
何故あの時よりも株価水準が下がっているのに弱気になっているのか。強気の見方を変えた理由は何であるのか。元々の買いの根拠が今日、明日の短期の予測ならともかく、中長期の見通しに立ったものであれば、弱気に転じた説明をきちんとすべきだと思います。
上がっている最中のアドバイスよりも、株価が調整している最中のアドバイスの方が投資家にとっては貴重です。有り難いのです。
株価が調整している場面では、「買い」か「売り」か「様子見」かの投資判断を助けるアドバイスが貴重です。
「株が上がっているのは買う人が多いから」、「株価が下がっているのは売る人が多いから」。そんな後講釈の話が目立ちます。
所詮、相場の先は誰にもわかりません。だからこそプロであれば、こうした調整場面で投資家に迷いが出たときに、今後どう考えたらよいかのヒントを積極的に発信してもらいたいと思います。
株式投資の損は自己責任と手放したら、投資を諦めてしまう人が増えます。投資のプロは投資家がいてこそ、存在価値があるもの。投資家が大きな損をして、失意で退場する人がひとりでも少なくなるようにケアをしていかなければ、「預金から投資」への流れはブームでまた終わってしまいます。