まさか、その日が来ると思いませんでした!?

 ユーロが再び米ドルに対して1.2150程度、円に対して108円台を意識するところまで下落してきました。

 「まさか、ユーロが100円になる時代が来るなんて思ってもいませんでした。本当になりそうですね」と相談者からお話を頂きました。
 私は以前から、外貨投資を始める際には「米ドルは80円、豪ドルは70円、ユーロは100円になることを前提に投資すること」と案内してきました。
 たまにセミナーでの質問で「本当に前川さんはドルが80円になったり、ユーロが100円まで円高になったりすると考えているんですか、プンプン」と怒ったように食い下がってこられる方がいらっしゃいました。
 私がお伝えしたいことは、米ドル80円、豪ドル70円、ユーロ100円までの円高をイメージして外貨投資を行えば、為替変動で気持ちが振り回されることは少ない水準だということでした。
私が「外貨投資は運用のベースにする適当な対象である」と確信した20年以上も前から、この水準はずっとイメージしてきたものです。ある意味、私のテッパンです。
 思えば、その水準に、米ドルも豪ドルもユーロも同時に近づいた、非常に希有な為替環境にあります。それこそ、5年も10年も保有してやっと、その水準のコストの外貨資産を手に入れた時代を思えば、なんと恵まれた機会にあるのか。正直、思います。
 失って初めてわかる、ものの価値。いつでも手が届くと思うと、その価値が見えないものですね。
 言いたかないけど、本当に言いたかないけど・・・、政府方針に「辺野古」盛るとか、盛らないとか、閣僚の署名がいらない首相談話にするとか、しないとか。日本の政治はどこを向いて、何をめざしているのでしょうかねえ。国民を代表して「国益を守る」はずなのに、「国難」を振りまいているようです。亀井大臣が菅財務大臣に、「為替レートを安定させる国際的な仕組み作りを日本発で提言する」ように求めたようだけど、あまりに現実感がなく、居酒屋トークにうんざりしているのは私だけでしょうか。本当に言いたかないけど・・・。