まさかまさかの1ユーロ=161円台乗せとなりました。98年8月以来の水準です。98年は為替市場では区切りになる年で、外為法が改正になり、銀行以外でも外貨の交換が可能になりました。当時の相場関係者の多くは、低金利の日本円が高金利の海外に大量に資金流出し円安が加速すると思っていました。その通りに98年1月1ドル=123円だった米ドルは8月に147円台へ急落し、高くなったドルの代わりとして、迷った投資家は99年から誕生する新通貨ユーロ(当時はエキュ)に注目、こちらも140円台から160円台の円安・ユーロ高になりました。それ以来です。その後ドルは100円ぎりぎりまで、ユーロは90円割れまでの円高がありました。ユーロの161円も信じられませんが、90円も信じられませんね。ちなみに1豪ドル=99円台乗せは、なんと92年以来です。こちらも1豪ドル60円という強烈な円高をその後経験しています。
昨日も為替は荒い値動きをしました。ドルは119円で始まった後、118円20銭まで円高が進み117円台にはいるかと思いきや、一転して119円50銭までドルが急騰し、最終的には119円台で引けています。外貨投資のタイミングを狙っている私としては、金利は良いところに来ているので、為替が117円台に入れば円からの新規投資のチャンスもあるかなと期待していました。
2005年の5月は円安基調で108円台にあったドルが105円台に、2006年5月は119円台から108円台になるといった大きな円高に振れました。3匹目のどじょうがいるでしょうか?興味津々です。