ミャンマーのサイクロンで死者が3万人、行方不明者が3万人。国連人道問題調整事務所では、死者・不明者は最大10万人見込んでいるとのことです。ミャンマーの軍事政権は、いまだに人は足りているとして、外国人救援チームの被災地入りを依然として拒否しています。
商品の世界では、米輸出国のミャンマーが輸入国になるのは必至と見て、米などの穀物高をはやす声があります。
昨日は中国四川省での大地震発生で、死者は1万人とも言われています。「現地に進出する輸出工場の被害や、工場被害がなくても道等のインフラが復旧までにかなり時間がかかる」という材料をネタに、「どんなものを買えば儲かるか。どんなものを売れば儲かるか」という目先の値動きを追いかけている人も多いでしょう。
これから日本にも台風が上陸するでしょうし、「大きな地震が起こるのでは?」、「新型ウィルスが発生するのでは?」と不安に思う材料は事欠きません。他人事ではありません。
こうした個人での備えだけでは十分でないことが発生したときに期待するのが政治の力なのですが。中国政府には、ここのところ色々なことが重なり、対応に大わらわですが、見事に乗り切ってもらいたいと思います。ここでの対応が今後の中国の評価を低めることにも、高めることにもつながる、大事な機会になると思います。
日本株式相場堅調の要因として、本来中国株式に向かっていた資金が、中国の先行きに投資を躊躇して、消去法で日本に流れてきているような気がします。