売れていること自体が心配!?

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 本日の日経新聞に、野村アセットが豪ドルやトルコリラなどの為替リスクがある日本株投信を設定するという記事がありました。今年1月にやはり野村アセットが設定した、同様の為替リスクを取った米国ハイ・イールド債を投資対象にした投資信託が約3000億円を販売する売れ筋商品になった後の2弾目ということでしょうか。
 新しく設定されるのは日本株式の株価変動リスク+新興国通貨の為替リスクを取るもの、1月のものは米国ハイ・イールド債の信用リスク+新興国為替リスクをとるものです。いずれも、3割ぐらいの上昇を期待したハイリスク・ハイリターンの投資信託だと私は思います。
 「日本株の水準は割安。そして新興国通貨の水準も合わせて割安」、「米国ハイイールド債は割安。そして新興国通貨も合わせて割安」と考える投資家がいても不思議ではありません。おそらくいるのでしょう。
 だけど、日本株の水準、米国ハイイールド債の水準、新興国通貨の水準の流れを追っていて、関心を持っていて、しかも割安だと自分で理解できている人が、売れ筋商品になるほど、そんなにいるのでしょうか。
 片一方で、グロソブ系外国債券型投信から資金が流出しています。結びつけて考えたくはないですが、「実績がこのところパッとせず、しかも分配金も引き下げられた」という表面的な材料を取り上げて、分配金の高さを強調した乗り換えはされていないでしょうか。
 本来ニーズが限られていそうな投資対象への大量な資金流入を見ると、投資家側の事情ではなく、販売金融機関側の強い意図、売りやすさが背景になっているのではないかと懸念します。
 投資の選択肢としては、もちろんあってよいと思います。以前ですが、私は「米ドル建ての日経平均株価連動のインデックス投信はないか」と証券会社に尋ねると「ない」と言われてがっかりした覚えがあります。「日本株は割安、そしてドル高円安は今後も進む」と考えていたからです。
こうした投資ニーズをかなえる時代になってきたこと自体は好ましいことだと思いますが・・。
「何でそんなに売れたのか。売れるのか」。腑に落ちません。

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